ラグビー日本代表とウェールズ代表が接戦|Wales Now Vol.9

発行日:2016. 12. 02

ウェールズのリアルタイムな情報を隔週でお届けします。

Wales v Japan - Under Armour Series
11月19日(土)に開催された、ラグビーのウェールズ代表と日本代表の国際親善試合にて

ラグビー日本代表とウェールズ代表が接戦

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11月19日(土)、ウェールズの首都カーディフに位置する Principality Stadium(プリンシパリティ・スタジアム)にて、ラグビーのウェールズ代表と日本代表の国際親善試合が行われました。

7万4000人の観衆の大歓声のなか、欧州強豪のウェールズ代表とジェイミー・ジョセフ新ヘッドコーチが率いる注目の日本代表が接戦。残り10秒まで同点の後、終了間際のドロップゴールで30-33にてウェールズが勝利するという、白熱の試合となりました。

ウェールズでは、2019年に日本で開催される「ラグビーワールドカップ2019」への注目も高まっています。

関西初の「ヨーロッパ旅博」開催報告

10月23日(日)大阪難波の南海スイスタワーホテルにて、関西初の「ヨーロッパ旅博」が開催されました。本イベントは関西エアポート株式会社の主催で、ヨーロッパ各国の政府観光局や関空に就航する航空各社、旅行会社が一堂に集結し、ヨーロッパ旅行の魅力や最新情報を発信するための催しです。

ウェールズ政府日本代表事務所にとって、阪急百貨店「英国フェア2016」オープニング日(祝祭広場)に続く、大阪での一般向け観光プローモーション第2弾のイベント出展となりました。

ブースではウェールズへの関心が非常に高い来場者の皆様に向けて、英国の隠れ家ともいえるウェールズの魅力を直接ご紹介。英国政府観光庁との共催で開催した45分間のセミナー「不思議の国ウェールズ~あなたの知らない英国~」には、当日の来場者数354名のうち46名のお客様にご出席いただきました。景品をかけたラストのクイズコーナーまで、大変盛り上がりました。

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“ウェールズで日本人の皆さんのお力になれたら嬉しいです”

カーディフ在住通訳者 小野田薫(Kaori Onoda)さん

カーディフ在住通訳者 小野田薫(Kaori Onoda)さん


日本とウェールズの架け橋となる人々をご紹介します。今回のゲストは、ウェールズ在住歴20年の通訳者、小野田薫さんです。ウェールズへの大学院留学の後、首都カーディフのウェールズ政府にて、研究員として活躍されました。現在は通訳者として、ウェールズに来る日本の皆さんを、さまざまな分野でサポートしています。


ー 小野田さんとウェールズとの関わりは?
日本で健康社会学(Health Sociology)を学び、ウェールズへの大学院留学を経て、2011年までの14年間、ウェールズ政府健康局で政策評価の研究員(principal researcher)として働きました。ウェールズの地方コミュニティ、エスニック・マイノリティ、心身障害者の健康問題や、学校保健の改善のためのプロジェクトなどを担当しました。

ちょうどその頃はウェールズが地方自治権を獲得して、政策作りを一から始めなければいけないという時期でした。国家公務員として国づくりに最初から携われたというのは、大変でしたがすごくおもしろかったですね。

ウェールズの首都カーディフの街並み

ウェールズの首都カーディフの街並み(2016年現在)

ー ウェールズでの通訳のお仕事について教えてください。
ウェールズにいらっしゃる日本人の皆さんの医療関係のご依頼が中心で、最も多いのは妊娠・出産ですね。それから警察や保険、養子縁組などの法律関係、旅行関係のご依頼もあります。

出産の立会いは、緊張の連続です。お医者さんが”Push! Push!”と言うのは、「力んで!力んで!」という意味。その間に立って、私が妊婦さんに日本語で声をかけます。

赤ちゃんの心拍数が急に落ちるなど、急に状況が変わることもあります。そうした事態では、お医者さんや看護師さんは説明している余裕がありません。英語がわからないと、ご本人もご家族の方も何が起きているかわからない。そこに同時通訳をする人間がいることで、少しは安心していただければと思います。無事に赤ちゃんが生まれて、「通訳を入れて良かった」といわれるときが幸せです。

通訳とはいえ、妊娠中の最初の検診から出産、さらには3歳児検診と、日本にお帰りになるまで関わらせてもらえるというのは、とても貴重な経験です。政府で働いていたときとはまた違った、緊張感と充実感があります。

ー 通訳のお仕事の醍醐味は?

カーディフで開催される日本とウェールズの文化交流イベント「Japan Day」(2014)告知ポスター

カーディフで開催される日本とウェールズの文化交流イベント「Japan Day」(2014)告知ポスター

これまではウェールズに住んでいても、こちらに住む日本人の皆さんとあまり接点がなかったんですね。今はウェールズで日本人の皆さんと一緒にお仕事ができて、お力になれることがあるのが嬉しいです。

通訳に加えて、2013年からはカーディフの中央図書館(Cardiff Central Library)で開催される、「Japan Day」という日本とウェールズの文化交流イベントにも企画から携わらせていただいています。

茶道のデモンストレーション、版画や切り絵、七宝焼きをやっている方々の作品展示や、現地の剣道クラブのパフォーマンスなどがあります。2017年は5月に開催予定です。

海外では日本人の方々が来ては去ってはいきますが、ウェールズでの偶然の出会いと繋がりを大切に、地道に続けていけたらと思っています。


「アダマス・スタジオ(Adamas Studio Ltd」ニール・レイメント(Neil Rayment)さん。

「アダマス・スタジオ(Adamas Studio Ltd」ディレクターのニール・レイメント(Neil Rayment)さん

映画『ハリーポッター』のチャームも手掛ける
ウェールズのジュエリー・メーカー


今年10月に来日したウェールズのメーカーの商品を、シリーズでご紹介します。第一段として、ジュエリー・メーカー「アダマス・スタジオ(Adamas Studio Ltd)」ディレクターのニール・レイメントさんにお話を伺いました。これまでワーナーブラザーズUKと協力して映画『ハリーポッター』のスターリングシルバー製キャラクターチャームの制作を手掛けたほか、なんとご本人自身が映画『マトリックス リローデッド』(2003)にご出演歴があります。


あだ名は「マトリックス・マン」です
 今回が初来日ですが、10歳のときに松濤館流の空手を習い始め、現在では2段を持っています。武道を通じ、日頃から日本文化や哲学を勉強してきました。その影響もあり、日本は常に身近な存在でした。長年の夢であった来日が実現して、本当に嬉しく思っています。日本文化で特に興味があるのは、日本映画ですね。特に黒澤明監督の『七人の侍』が大のお気に入りです。

 映画といえば、私には双子の弟がいて、2003年に公開された『マトリックス リローデッド』という映画で、「ザ・ツインズ」と呼ばれるボディガードの双子の兄弟役として、二人そろって出演したことがあります。だから皆、私の事を「マトリックス・マン(Matrix Man)」と呼びます。何度か他の映画にも出演しましたが、オファーがあるのはいつも悪役でしたね(笑)。

ウェールズのジュエリーメーカー_アマダススタジオの作品例2

ウェールズ新旧の輝きを作品に
 私の経歴と会社についてご紹介します。美術学校卒業後、銀・金細工師として4年間トレーニングを受け、ロンドンで見習いとして5年間経験を積みました。2004年にウェールズへ戻り、Adams Studio社とその関連会社としてAdvanced Jewel Craft社を設立しました。現在は両社のディレクター、デザイナー及びクリエイターとして働いています。

 数百年も受け継がれてる伝統的な「ハンドレイジング(Hand Raising)」と呼ばれる技法と、CADデザインを用いた試作品制作という新旧の技術を融合させて、日々作品制作に取り組んでいます。

 イヤリング、ピアス、指輪、ネックレス、カフスなどを、2つの異なったブランドで展開しています。若々しい印象で手頃な価格の作品と、「ヒストリック・ウェールズ」と呼ばれるウェールズの文化にインスピレーションを受けた伝統的な作品群です。

目指すは”日本デビュー”ウェールズのジュエリーメーカー_アマダススタジオの作品例1
 作品はAdvance Jewel Craft社が運営するオンラインショップで販売していますが、現在は英国国内のみへの発送となっています。

 現在、日本での代理店を探していまして、環境が整い次第、ぜひ日本でも販売を開始したいと思っています。将来的には、「アマゾン」や「楽天」などのECサイトでの販売も視野に入れています。

 チャンスがあれば、いずれ日本映画に出演もしてみたいですね!

アダマス・スタジオ:http://www.adamasstudio.com/
アドバンスト・ジュエル・クラフト:http://www.advancedjc.com/

編集後記

12月に入り、もうすぐクリスマス。カーディフの中心街には毎年、きらびやかなクリスマスツリーやクリスマスマーケット、「Winter Wonderland」という移動式の遊園地が登場します。あの熱いラグビーマッチの余韻とともに、ウェールズの冬も暖かくしてお楽しみください。

次号は12月19日に発行予定です。お楽しみに!

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