ウェールズの魅力PR動画コンテストが初開催|Wales Now Vol.32

発行日:2017. 12. 15

ウェールズのリアルタイムな情報を隔週でお届けします。

ウェールズの魅力PR動画コンテストが初開催

ウェールズの魅力を伝える動画コンテスト「Wales PR Video Competition “Play a Part”」が初開催されます。「ウェールズの伝説」というテーマに沿って、あなたならではの表現で作成したオリジナル動画を募集。優秀作にはウェールズへの短期留学&旅行や、ウェールズの特産品詰め合わせが贈呈されます。2018年1月31日(水)締切。

応募資格、応募方法や詳細は下記リンクをご覧ください。

ウェールズ PR 動画コンテスト「Wales PR Video Competition “Play a Part”」

カタール航空、2018年にカーディフ線を開設

カタール航空は、2018年5月よりウェールズの首都カーディフに位置するカーディフ空港へのデイリー就航を発表しました。ウェールズおよびイングランド南西部とカタールと日常的に繋ぐ初の空路となるため、両地域の観光およびビジネスに多大な利益をもたらすことが期待されています。

本就航により、カーディフ空港はドーハ経由で6大陸、世界150地点以上につながります。

Qatar Airways announces launch of direct daily flights to Cardiff (英語)

2018年5月1日 カタール航空 日本(成田空港)→カーディフ空港就航

ルシンスクール、トビー・ベルフィールド(Toby Belfiled)学長


“ルシンスクールは1284年に創立した、700年以上の歴史を持つ小規模な男女共学のボーディング・スクールです”


ルシンスクール(Ruthin School)は北ウェールズの東寄り、クルーイド谷に位置する歴史深い伝統的な町「ルシン」に位置しており、目を見張るような美しい自然に囲まれたボーディング・スクール(全寮制の学校)です。今日は、初来日されたルシンスクール、トビー・ベルフィールド(Toby Belfiled)学長にお話を伺いました。

ー 自己紹介をお願いします。
トビーと呼んでください。私は南西イングランドの出身です。今住んでいる北ウェールズもそうですが、山々や森、海に囲まれて、自然の中で暮らすことが好きですね。趣味は音楽で、オルガン奏者であり指揮者であり、そしてピアニストでもあります。それから、パイロットのライセンスを持っているので、定期的に空の旅を思う存分楽しんでいますよ。

私はトリニティ・カレッジ、そしてケンブリッジで数学を専攻しました。それから教師としてのキャリアをスタートして、2001年にルシンスクールで働きました。2004年に一度教職から離れ、教育サービスのソフトウエア開発、さらに営業・広報や生産の責任者になりました。2008年に再びルシンスクールに戻り、2010年に学長として任命され、今に至ります。

ー ルシンスクールについて教えていただけますか。
ルシンスクールは1284年に創立した、700年以上の歴史を持つ小規模な男女共学のボーディング・スクールです。1284年当時、もともと教会があり、そこで日本で言う「寺子屋」のように地元の子供たちに学問を教える施設があったのです。校舎の一部は、英国最古の建造物なんです。

今では11歳から19歳まで約350人の生徒が学んでおり、トップクラスの教育を行っています。英国のボーディング・スクールの中でも第4位にランクインしているんですよ。

ー ボーディングスクールは、日本ではあまりなじみがないのですが。
一番わかりやすいのは、「ハリー・ポッター」のお話や映画に出てくる学校をイメージされることです。あのような全寮制の学校が、英国のボーディングスクールそのものなのです。

生徒たちは学校の中で暮らし、職員・教員が24時間体制で学生達の生活に対して責任をもって管理・指導しています。起床し、朝食をとり、授業にいき、学校のアクティヴィティに参加、宿題・勉強、夕食を食べて、そして就寝するまで、学校側がケアしています。学生のご家族にとって、とても安心できる環境なんです。

ー ルシンスクールの特長を教えてください。
大部分の生徒は英国内のトップ20位以内にランクインした大学への入学許可を得ています。昨年は、15パーセント以上の生徒はオックスフォード大学かケンブリッジ大学へ進学しました。

特に、私が着任してから、ルシンスクールは発展してきました。当初は100名ほどの生徒しかおりませんでしたが、今は360名になりました。特に海外の学生の入学に関しては、この7年間で20名から240名にまで増えました。

なぜ、それだけ世界からも評価され受け入れられるようになったか、というと、学術面の質が大きく向上したからです。学校としての学術の実績は、TIMESの評価で、Aレベルグループで440位から12位で昇格しているのです。

ー 在籍している学生の皆さんはどのような国からいらしているのですか?
25か国からの学生を受け入れております。最近はアジアの学生も増えてきております。以前は留学先としてはアメリカの人気が高かったのですが、最近は「安全性」という面から、イギリスを留学先として選ぶ学生・家族が増加してきました。

ー 素晴らしいですね。今回、初めての来日でいらっしゃいましたが、ご感想は?
日本は何もかもが正確で、規則正しいですね。特に列車の時間の正確さといったら、驚きました。数分毎にきっかり駅に到着、出発するのですから。信頼性が非常に高いです。また、日本人の皆さんは、とても礼儀正しく、親切でした。温かいお人柄だと思います。ホテルの従業員、レストラン、商店で働いている皆さんが、いつも笑顔で、応対がとても丁寧でした。こちらまで笑顔になりますね。

ー 一番、思い出に残ったことは?
ルシンスクールの卒業生の日本人が、スカイツリーの最上階にあるレストランに招待してくれたことです。それは素晴らしい眺めで、感動いたしました。とても素敵なひとときでした。

ー 日本の読者にメッセージをお願いします。
ウェールズは、安全で勉強に集中するには大変良い環境の留学先です。北ウェールズは観光の見どころも多く、ルシンの街そのものはもちろんのこと、野生の孔雀が戯れる趣ある古城ホテル、ルシンキャッスルホテルなども見逃せません。またルシンから車でいけば、スランゴスレンの村や、世界遺産のポンテカサステ水路橋も比較的近く、北ウェールズの各観光スポットへはとてもアクセスのよいエリアでもあります。ぜひ、一度訪れてみてください。

Ruthin School: http://www.ruthinschool.co.uk



“「僕が欲しい」。Ewennyを輸入しようと思った想いは、二人ともこの一点が全てです”


「職人たちのいる処」代表 沢田知也さん(左)、チーフデザインマネージャー 重本祐樹さん(右)。Ewenny Pottery現当主のケイトリン・ジェンキンス(Caitlin Jenkins)と。

伝記の世界に迷い込んだかのような風景が広がる南ウェールズ。ここに1610年から陶器を焼き続ける、現存するウェールズ最古の窯元があります。その名はエウェニー・ポッテリ―(Ewenny Pottery)。地名を屋号に冠し、生産技術や物流が発達した現在においても、伝統的な手作りの技術を踏襲し、海外はもとより英国国内への郵送販売も一切行なっていません。そんな窯元に惚れ込んだ「職人たちのいる処」代表の沢田さん、チーフデザインマネージャーの重本さんに、2回に渡ってEwenny Potteryの魅力を語ってもらいます。


ー 貴社のご紹介をお願いします。「職人たちのいる処」とは面白い社名ですね。
(沢田)私も重本も魂のこもった物と言いますか、その物の奥に作り手の思想や、消費者への挑戦感のような、そういう魅力が感じられる物が好きで、そういったものづくりができるのは“職人”だろう、と。勝手なイメージも多分にあるんですが、自分の世界観を持ち、仕事に対しては一匹狼な職人たちが集うネットワークハブとして、日常の中の“いい物”を日本や世界中で探し出し、またコラボして一緒にデザインしていけたらいいな、と思いこの秋に重本と共同経営という形で起業しました。

ただ、私たちの意図する“職人”というのは広義で、別に手工業や伝統工芸に従事している方だけでなく、例えば機械生産でのものづくりを生業としている方でも、また重本のような学者も“論文を書き上げる職人”であると思っています。主観的で抽象的な話になってしまうのですが、自分の創り上げる物に自信と矜持を持ち、理屈でなく惹かれる物を生み出せる人々を、我々は敬意を表して“職人”と呼ばせて頂いています。 

ー Ewenny Potteryとの出会いは?
(重本)Ewennyを知ったきっかけは、私が大学3年の頃に遡ります。英国のレディング大学に交換留学していた際、クリスマス休暇は留学生も寮を出ないといけないと大学に言われ、どうしようかと思案していたところ、友人のDavid(デイヴィッド)が「ウチ来る?」と言ってくれ、そのままご厚意に甘えてホームステイさせてもらいました。彼はウェールズ出身で、実はEwenny Pottery現当主のケイトリン・ジェンキンス(Caitlin Jenkins)さんの甥にあたる人物でした。そこで彼がクリスマスプレゼントと何気なくくれた物が、それから今まで使い続けているEwennyのマグカップだったんですね。もらった瞬間に一目惚れし、大学院へ進学して日英を行き来するときにもずっとスーツケースに入れて旅していました。そもそも紅茶(お茶全般)が好きなんですが、Ewennyのマグで飲むのは格別です。寒い日にそれにたっぷりと注いだミルク入りの紅茶を飲むと、なんとも言えず美味しいですね。

今年大学院卒業を控え、9月下旬に沢田と何か事業を一緒にしたいねと話していたところ、そのとき私が紅茶を飲んでいたマグに二人とも目が止まり、「これやってみない?」という話になり、そのままケイトリンさんに電話をし、トントン拍子に話が進んで10月初週にウェールズへ飛びました。8年ぶりにデイヴィッドと再会し、そしてEwenny Potteryを訪れたとき、懐かしさと共にその工房に広がる伝統に彩られた職人気質、そしてケイトリンさんの人柄に吸い込まれ、「僕はこれを日本に持って行きたい」と再認識しました。

Ewennyのマグカップをプレゼントしてくれたデイヴィッドさん

ー Ewenny Potteryの魅力とは?
(重本)一目で虜にされる釉薬の柄、持ち手の安定感や飲み口の唇触り、飲む時に鼻孔に香りが入るような形状など、長い年月の中で培われたデザインだと思っています。そうした伝統を代々受け継いで行く中に、ここ数十年の間に開発された形状なども見られ、時代時代の人々の暮らしに合わせて常に変化して行く姿勢が反映されている点も、Ewennyの陶器を魅力的にしている要因ではないでしょうか。日本にも「茶道文化」と「普段飲みのお茶の文化」があるように、英国にも「アフタヌーンティー文化」と「普段飲みのお茶の文化」が存在し、Ewennyの陶器は後者において、日常の喫茶行為の楽しみを一段引き上げてくれる逸品だと思います。こうした生活文化様式を作る一端として、Ewenny Potteryの魅力を伝えて行けたらとても嬉しく思います。

(沢田)Ewenny Potteryは見た目の美しさはもちろんのこと、使いやすさを追求した形になっていて、飲み終えた後もカップの淵から水滴が全くこぼれず、こんなに違うものかと衝撃を受けました。また、母が食器好きで特に英国の陶器を集めているのですが、来客時などの特別な時しか使わず、日用品としては少しとっつきにくい感じがします。一方で、Ewennyのマグカップや小皿は日常生活に溶け込む、という表現がまさにしっくり来ます。決して安価なわけではないのですが、長く使えて日々の生活シーンが豊かになる、そういう物を作り続けているからこそ、400年以上に渡り、愛されているのだと感じました。

ー 今後Ewenny Potteryを日本で広める上で、どのようなビジネスを検討していますか?
(沢田)ネット販売と即売イベントによって、実直に販売して行ければと思います。というのも、大量生産品ではないので毎年販売可能個数も限られており、Ewenny Potteryに価値を見出す方だけがご購入、ご使用頂ければいいと考えているからです。価値観は人それぞれなので、私はすばらしいと思っていても、例えば大手他社の方がいい、100円ショップのマグで充分美味しい、という方も、もちろんいるかと思います。それぞれの消費者が自分の判断で、一番使いたい物を使う、そうした消費社会の実現が社会的幸福度も高まると思い、私たちも望むところです。重本とも「自分が欲しいと思う物しか売らない」「我々がするのは価値の提案、価値を決めるのは消費者」「生活が担保されるに適正な製造スケジュール、買い取り価格で作り手との関係作りをする」という大きな三点を我々のビジネスの基本と決めており、この原点に立ち返って、よりよい製品を世界中で発掘、デザインしていければと思います。来年の夏から秋にかけて、商品の販売体制が整うと思います。

(重本)私も沢田も色々と申し上げましたが、「僕が欲しい」。Ewennyを輸入しようと思った想いは、二人ともこの一点が全てです。この工房の雰囲気やものづくりの精神は、彼らの作った陶器が全て雄弁に語ってくれると私どもは胸を張って言えます。是非、一度使ってみて頂きたいです。

次回は後編として、来週に控えた重本さんによる独占販売契約締結のためのEwenny Pottery再訪の模様を現地からリポートします。

Ewenny Pottery: http://ewennypottery.com/
重本さんの研究について(大学HP): https://www.ifm.eng.cam.ac.uk/people/ys402/

編集後記

ウェールズの陶器や毛織り物、革製品などを日頃から愛用しています。寒くなると特に出番が増えます。寒いのが好きだというと驚かれることがありますが、もしかしてウェールズのお陰なのかもしれません。

次号は1月5日に発行予定です。お楽しみに!

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