英国映画を彩る北ウェールズ神秘の大自然|Wales Now Vol.22

発行日:2017. 06. 30

ウェールズのリアルタイムな情報を隔週でお届けします。


コーニー絵美子(Emiko Corney)さん


“ウェールズ語で「水の音」を意味する「Swn-y-Dwr(スウィニドゥ)」と名付けました”


日本とウェールズの架け橋となる人々をご紹介します。前回に続き、北ウェールズ在住のコーニー絵美子さんにご登場いただきます。コーニー夫妻がご自宅近くで経営するホリデーコテージ(貸別荘)や、北ウェールズ観光局の「日本人アンバサダー」としてのご活動について伺いました。


ー お住まいのベトウィス-ア-コエドで、週末はどのように過ごしていらっしゃいますか。

朝起きたら子犬のジョンと一緒にウォーキングをするのが好きです。特に、日曜日にゆっくりサンデーウォーキングをして、昼くらいに帰ってきてパブで一杯飲むのが幸せですね。キャンプもよく行きます。川では釣りもできるんです。

料理も好きです。自分で作っている天然酵母を使って、パンを焼きます。ウェールズ伝統のウェルシュケーキやバラブリスもよく作ります。とても簡単なんですよ。ウェールズ人も自分たちで作るらしくて、たまに店で買っていると「作ればいいのに!」なんて言われます。

ー ご自宅近くにホリデーコテージをオープンされた経緯を教えてください。
もともとホリデーコテージを始めたいという思いがありましたが、自宅から5軒先の家が売りに出ていたのきっかけでした。ヴィクトリア時代(1800年代)に建てられた3階建ての石造りのコテージです。

一見、すぐに貸し出せるように見えたのですが、快適な空間にするためには大掛かりなリフォームが必要でした。天井の水漏れを修理して、壁紙を全部剥がして取り替えて、キッチンを組み立てて……できるところは全て自分たちで行いました。

準備期間が予定よりも長引きましたが、2015年の9月にオープン。コテージのすぐ裏に流れる川の音が聞こえてくる家なので、ウェールズ語で「水の音」を意味する「Swn-y-Dwr(スウィニドゥ)」と名付けました。

ホリデーコテージ「Swn-y-Dwr(スウィニドゥ)」

ー ホリデーコテージとは日本ではあまり馴染みがないのですが、イギリスの皆さんはどのように楽しむのですか。
週単位を中心に、ホリデーの期間中、部屋ごとではなく場所を全てお貸しする宿泊形態です。寝室はもちろんリビングルーム、キッチン、ガーデンなど、全てを自由にご利用いただけます。寝具、タオル、調理器具やWi-Fiなど必要な物はほぼ整っているので、来てすぐに心地よく滞在していただけるんです。

イギリス国内からいらっしゃるお客様は、2世代家族や3世代家族でお泊まりになっておばあちゃんのお誕生日を一緒に祝ったり、友達夫婦やアウトドアが趣味のメンバーで集まって、ゆっくり過ごされます。

「Swn-y-Dwr(スウィニドゥ)」は徒歩圏内にカフェ、レストラン、パブ、手工芸品店、ギャラリーなどが多くあるので、散策や買い物も楽しんでいただけます。北ウェールズ観光の拠点としても便利な立地で、駐車場もあるので、レンタカーでスノードン山やコンウィ、カナーヴォンなども訪れていただけます。

ー 北ウェールズの「日本人アンバサダー」として活動していらっしゃると聞きました。どのようなお仕事なのですか。

コンウィ城にて

コンウィがJATAの「ヨーロッパの美しい村30選」に選ばれたことをきっかけに始動しました。これまで、北ウェールズの日本語版観光パンフレットを作るお手伝いや、北ウェールズ観光局のPR動画の日本語訳と吹き替えを担当しました。先日は、日本からいらした旅行関係者の皆さんの視察ツアーに同行させていただきました。

ー 今後の夢や目標を教えてください。
北ウェールズの「日本人アンバサダー」としてできることが、まだまだたくさんあると思います。「北ウェールズには何かあれば聞ける日本人がいる」という人を目指したいです。そのためにも、私自身ももっともっとウェールズのことを知りたいです。

Swn-y-Dwr: https://www.swn-y-dwr.co.uk/

写真提供: Swn-y-Dwr


コーニー絵美子さんが日本語訳と吹き替えを担当した、北ウェールズ観光局のPR動画


映画『キング・アーサー』の世界観を完成させた、北ウェールズ神秘の大自然

(C) 2017 WARNER BROS. ENT. INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED AND RATPAC-DUNE ENT. LLC

 映画『キング・アーサー』が全国で好評上映中です。中世の騎士物語「アーサー王伝説」を題材とした新感覚ソードアクションで、メインのロケ地は北ウェールズ。大切に守られてきた神秘の大自然が、その壮大な世界観を完成させました。

 ロケ地にウェールズが選ばれた背景として、映画制作スタッフは下記のように語っています。

"キャメロット城を囲む土地を見つけるために、ロケーション・マネージャーのアマンダ・スティーブンスは「(美術担当の)ジャマと私は、その風景は、何世紀も変化していない荒れた景色でなくてはならないと感じました。でも、何世紀にもわたって分割され、農地にされてきた現代の田園地帯で、そんな場所が見つかるかどうかが問題でした」という。
 スティーブンスは数週間イギリス国内を旅し、ついに、スノード二アと呼ばれるウェールズ地方に焦点を絞った。そしてベースキャンプとした16キロ四方の土地がさまざまに異なるロケーションを提供してくれたのである。そこは、イギリスの保護慈善団体ナショナル・トラストによって特別自然環境保護区に指定されている。
 スティーブンスとそのチームは、物語が必要とするセットを建てるため、6カ月かけて、政府の地域環境顧問のウェールズ自然保護機関から承認を取り付けた。"(公式パンフレットより)

 スクリーンに登場するウェールズ最高峰のスノードン山の山岳地帯を中心とした、ナント・グウィナント(Nant Gwynant)の高台や、元採石場のビビアン・クオリー(Vivian Quarry)を、劇場でお楽しみください。

\各メディアでウェールズの『キング・アーサー』の世界が取り上げられました/

ワーナー ブラザース ジャパン『キング・アーサー 聖剣無双』イギリス撮影ロケ地ツアー取材の様子を総まとめ!
CREA WEB 特集記事「『キング・アーサー』の面影を求め ウェールズを旅する」中世そのままのウェールズを巡り『キング・アーサー』の世界に浸る

映画『キング・アーサー』 2017年6月17日(土)より丸の内ピカデリー・新宿ピカデリー他全国ロードショー
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト: http://wwws.warnerbros.co.jp/king-arthur/


話題の実写版『美女と野獣』で、ウェールズ出身のルーク・エヴァンスが悪役を熱演

大ヒット上映中のウォルト・ディズニーの名作アニメーションを実写化した映画『美女と野獣』。悪役のガストン役を熱演しているルーク・エヴァンスは、ウェールズ出身の俳優です。

ウェールズ観光局の公式YouTubeチャンネルでは、ルーク・エヴァンスが歴史と伝説が息づくウェールズの風景のなかを歩く姿を映した、スペシャルな動画を公開中です。


Year of Legends Film 2017 (c)Visit Wales

編集後記

CGがこんなに発達した今でも、多くの映画やドラマの撮影が実在する土地で行われています。やはり、その土地に刻まれた歴史や風土が醸し出す独特の雰囲気に、勝るものはないのかもしれませんね。

次号は7月15日に発行予定です。お楽しみに!

バックナンバー一覧

ページ上部へ戻る