特別展「英国 ウェールズ国立美術館所蔵 ターナーからモネへ」が明日開幕|Wales Now Vol.16

発行日:2017. 03. 31

ウェールズのリアルタイムな情報を隔週でお届けします。

クロード・モネ 《サン・ジョルジョ・マッジョーレ、黄昏》 1908年 ウェールズ国立美術館蔵 (c)National Museum of Wales

クロード・モネ 《サン・ジョルジョ・マッジョーレ、黄昏》 1908年、ウェールズ国立美術館蔵 (c)National Museum of Wales

特別展「英国 ウェールズ国立美術館所蔵 ターナーからモネへ」が明日開幕

英国_ウェールズ国立美術館所蔵_ターナーからモネへ_4001907年に設立された歴史ある英国ウェールズ国立美術館。同館のコレクションより、19世紀から20世紀初頭にかけて英仏で活躍した画家たちによる70点余りの珠玉の作品が来日する特別展が、広島県立美術館にてスタートします。

<開催情報>
日時: 2017年4月1日(土) ~2017年5月28日(日) 
場所: 広島県立美術館(広島市中区上幟町2-22)
公式ホームページ:  http://www.hpam.jp/special/

モネは印象派としての作風を確立する数年前、イギリスを代表する画家ターナーの作品に接し、その風景表現に感嘆したといわれます。本展ではターナーをはじめ、ミレーやクールベなど写実主義の画家、モネや印象派の巨匠、印象派以後の画家の作品等を一堂にご紹介します。時代を映し出し、綿々と続いていく絵画史の流れを辿っていただける貴重な機会です。ぜひご覧ください。

ウェールズ国立博物館

※本特別展は今後、愛媛県美術館、熊本県立美術館、岡崎市美術博物館、静岡市美術館、福井県立美術館を巡回予定です。


“ウェールズのチーズ専門店で食べるウェルシュ・レアビットは絶品です”

ウェールズ人ブロガー、アビー・ホール(Abby Hall)さん。

ウェールズ人ブロガー、アビー・ホール(Abby Hall)さん。


日本とウェールズの架け橋となる人々をご紹介します。前回に続き、ウェールズの文化を日本語で発信するブログ「ウェールズへ行こう!」の作者である、アビー・ホールさんにお話を伺います。NHKの人気番組「ガッテン!」の制作に協力した思い出や、ウェルシュ・レアビットが食べられるおすすめのレストランについて伺いました。


ー 昨年、NHKの人気番組「ガッテン!」のネギパワー特集に協力されたそうですね。

カーディフのセントラル・マーケット撮影にて。

カーディフのセントラル・マーケット撮影にて。

はい。私は通訳者として、ディレクターの三木さんたちに同行しました。丸10日間かけてウェールズじゅうを回って、あちこちで撮影をしたり、街の人たちにインタビューをしたりしました。

ー 「ガッテン!」で一番の思い出は?
北ウェールズに行ったことです! 実は、子どもの頃に連れて行ってもらったらしいのですが、あまり覚えていなかったので、ほとんどのことが初体験でした。特に、スノードン山からの雄大な景色やアングルシー島の夕暮れは、信じられないほど美しかったです。

北ウェールズの景色に息を飲む、アビーさんと「ガッテン!」レポーターの宮森右京さん。

北ウェールズの景色に息を飲む、アビーさんと「ガッテン!」リポーターの宮森右京さん。

それから、家庭料理のウェルシュ・レアビットやカウルをご馳走してくださった、チャーリーさん一家との出会いです。温かいご家族で、撮影の合間に庭で一緒にラグビーをしたのは良い思い出です。お料理は全て、お父さんであるチャーリーさんが準備してくれたんですよ!

ー ウェルシュ・レアビットが美味しそうでしたね。カーディフでは、どこで食べられますか。
おすすめのお店を、2軒ご紹介します。一つは、街の中心のカーディフ城から、道路を挟んで向かいにある「Seasons(シーズンズ)」です。ウェールズスタイルの小さなカフェ&バーで、ここには一般的なメニューに加えて、ウェールズ料理に特化した「ウェルシュ・メニュー」があるんです。お城の観光と合わせて、ウェルシュ・レアビットが楽しめます。

Seasonsのウェルシュ・レアビット

Seasonsのウェルシュ・レアビット

もう一つは、こちらもカーディフ城から徒歩たった3分。キャッスル・アーケードの中にあるチーズ専門店 「Madame Fromage(マダム・フロマージュ)」です。ウェールズのチーズ専門店で食べるウェルシュ・レアビットは絶品です。アーケードは英国式のレトロな建築がかわいいので、食後に散歩するのも楽しいですよ。

ー ウェールズに行きたい日本の皆さんに、アドバイスをお願いします。
ウェールズはロンドンより難しいと思う方もいらっしゃると思いますが、カーディフ城など多くの観光地には、日本語のインフォメーションが用意されています。田舎の方でも、英語の基礎が分かれば大丈夫ですよ。もしもわからないことがあれば、私に質問してくださいね。

ー アビーさんの将来の夢を教えてください。

アビーさんのブログ「ウェールズへ行こう!」より。

アビーさんのブログ「ウェールズへ行こう!」より。

もっと日本語を勉強して、いずれはまた大好きな日本に戻りたいと思っています。それから、私はベジタリアン(菜食主義)の家庭で育ったので、いつか日本でベジタリアン・レストランを開きたいです。健康的で環境に良い料理をお届けしたいです。皆さん、いつか日本でお会いしましょう!

アビーさんのブログ「ウェールズへ行こう!」: http://travelwalesjapan.weebly.com

コーギーホジエリー(Corgi Hosiery Limited)社のリサ・ウッド(Lisa Wood) 社長(右)。日本総代理店代表のホームステッド(HOMESTEAD)社、社長の入江 晶さん(左)と。

コーギーホジエリー(Corgi Hosiery Limited)社のリサ・ウッド(Lisa Wood) 社長(右)。日本総代理店代表のホームステッド(HOMESTEAD)社、社長の入江 晶さん(左)と。

英国王室御用達
ウェールズの老舗ソックスメーカー


コーギーホジエリー社は、1892年に英国サウス・ウェールズで創業した老舗ソックスメーカーです。今月来日したリサ・ウッド社長に、ブランドの魅力についてお話を伺いました。日本とは、50年以上に渡る関係があるそうです。


炭鉱労働者たちに、暖かいソックスを

130516-Corgi-04-web

 今年で創業125年を迎えるコーギーホジエリー社はファミリービジネスで、ちょうど私で五代目となります。

 創業当時のウェールズは炭鉱が主な産業であり、そこで働く労働者たちに暖かいソックスをはかせたいという創業者の思いから、製造を開始しました。

 1988年にはプリンス・オブ・ウェールズ(チャールズ皇太子)が10年間に及びニットウェアとソックスを愛用した実績により、ロイヤル・ワラント(王室御用達認定証)を拝受しました。
Corgi2_50
故郷ウェールズで、兄と共同経営

 私はウェールズで生まれ育ち、ウェールズ語も話します。大学はレスター大学で、繊維・服飾を専攻しました。大学卒業後には、英国大手スーパーのASDAに就職し、バイヤーとして10年間、商品の購買を担当しました。その間、出張で世界中の服飾工場を回り、様々な国の文化を触れる事ができました。この経験は、今の仕事に大変役に立っていると思います。

 その後、結婚して子どもを設けまして、やはり自分の子どもにもウェールズ語を話してほしいと思い、主人と相談して家族でウェールズへ戻ってきました。兄のクリスも結婚を機にウェールズへ戻りました。ちょうどその頃、父が他界し、世代交代となりました。現在は、兄と共同で経営をしています。

伝統の編み機で、一日に3足だけ
コーギーホジエリー社の靴下の魅力は、何と言っても「Hand Made in Wales(ハンドメイド・イン・ウェールズ)」であることです。ほとんどのメーカーが機械により大量生産する中、21世紀になってもコーギーホジエリー社は、昔ながらの職人による手作りにこだわっています。

Corgi3_50

 原材料となる地元産のウールは少量しか取れず、毛質が固いので、100%のカシミアもしくはカシミアとウール混合を使っています。そして、創業時から使い続けている編み機「グリスウォルグ(Griswolg)」は、欠かせない存在です。この機械を使って、職人は一日に3足しか作ることができません。

60年代から続く、日本とのつながり
 日本には、1960年頃に父に連れられて、初めて来日しました。現在の日本総代理店代表の入江 晶さん(ホームステッド社社長)に出会ったのも、その時です。今では家族ぐるみのお付き合いをさせていただいており、大変感謝してます。
 日本の皆さんは物の価値を見極める力があり、良いものは評価いただけるので、とてもやりがいを感じています。

コーギーホジエリー社: https://www.corgisocks.com/(英語) http://www.corgi-hosiery.jp/(日本語)

※商品についてのお問い合わせは、日本総代理店のホームステッド(HOMESTEAD)社まで: http://www.homesteadltd.com/ 

カナーヴォン城にドラゴンが登場

image002
3月1日、北ウェールズのカナーヴォン城に、ドラゴンが出現しました。ウェールズ観光局による、聖デイヴィッドの日を記念した「Year of Legend(伝説の年)」のキャンペーンの一環でした。今後、カーフェリー城やハーレック城と、世界遺産の城などに次々と出現する予定です。

編集後記

イギリスを代表する画家ターナーは、コンウィ城の夕暮れも描いています。この絵は残念ながらプライベート・コレクションですが、昨年はレプリカがコンウィ城の入口付近に飾ってありました。素敵な絵なので、北ウェールズに行かれる方は、そちらもチェックしてみてください。

次号は4月14日に発行予定です。お楽しみに!

バックナンバー一覧

ページ上部へ戻る