ドラゴンや神話の世界へ!2017年のウェールズは「伝説の年」|Wales Now Vol.11

発行日:2017. 01. 10

ウェールズのリアルタイムな情報を隔週でお届けします。


“2017年のウェールズ観光プロモーションのテーマは、「伝説の年(Year of Legends)」です”

ウェールズ観光局ロンドンオフィスに勤める、ロウリ・ジョーンズ(Lowri Jones)さん。

ウェールズ観光局ロンドンオフィスで日本マーケットを担当する、ロウリ・ジョーンズ(Lowri Jones)さん。


日本とウェールズの架け橋となる人々をご紹介します。今回は、ウェールズの観光プロモーションを行う「ウェールズ観光局(Visit Wales)」のロンドンオフィスに勤務する、ロウリ・ジョーンズさんにお話を伺います。最新のウェールズ観光の情報も教えていただきました。


ー お名前は、もしかしてウェールズ語ですか。
ええ、その通りです。「Lowri(ロウリ)」は、「Laura(ローラ)」のウェールズ語バージョンなんです。ウェールズ語で「w」は「ウ」と読みます。私はウェールズ語と英語の2言語で育ったので、どちらも自由に話せます。

ー ご出身はウェールズのどちらですか。
ブレコンです。国立公園があるところですね。私の家族はファームを経営しているので、羊の群れや自然に囲まれて育ちました。とても良いところです。

©VisitBritain / The Brecon Beacons National Park

©VisitBritain / The Brecon Beacons National Park

ー ご趣味は?
ラグビー観戦です! ラグビーはウェールズの国技ですし、ウェールズのチームは強いんですよ。小さい国ながらもスポーツチームが世界で活躍している姿を見ると、元気が出ますね。日本では最近、ラグビーの人気が高まっていると聞きました。日本代表チームが活躍していますものね。ラグビーをきっかけに、ウェールズにも興味を持っていただけないかなと願っています。そうそう、私の好きなウェールズ出身のラグビー選手、シェーン・ウィリアムス(Shane Williams)は、日本でプレーしていたことがあるんですよ。

ー お仕事では、ウェールズとどのように関わってきたのですか。
カーディフ大学を卒業後、ベルギーの首都ブリュッセルのウェールズ高等教育カウンシルのオフィスに勤めました。そこで、ウェールズの大学がヨーロッパにあるさまざまな大学と協力関係を築くための研究などを行いました。その後、同じくブリュッセルにある欧州議会に勤めて、ウェールズ政府などとともにヨーロッパとウェールズの関係を良くするために、3年半ほど働きました。ヨーロッパでウェールズの代表として、国際的な仕事ができて幸せでした。そして2年前に、現在のウェールズ観光局ロンドンオフィスに来ました。

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ー ウェールズ観光局ロンドンオフィスのお仕事について教えてください。
私の役割は、ウェールズ観光局の担当者として英国政府観光庁ロンドンオフィスのスタッフと協力しながら、ウェールズの魅力を世界に伝えることです。ウェールズだけで行うよりも、広く活動できるからです。日本、中国、インド、そして中東が、私の主な担当エリアです。協賛者やメディアとの関係づくりも、大切な仕事ですね。

ー 日本にいらしたことはありますか。
それが残念ながら……まだありません。日本でウェールズがもっと人気になったら、出張に行けないかなと夢見ています。おいしい日本のお寿司を食べてみたいです(笑)。ウェールズはドイツやアメリカからの観光客に大変人気が高いのですが、日本の皆さんはまだロンドンだけ観光して帰ってしまう方が多いようですね。ただ、訪れてくださった方々はウェールズをとても好きになってくれているので、さらなる可能性があると思っています。

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ー 今年のウェールズの見どころを教えてください。
2017年のウェールズの観光プロモーションのテーマは、「伝説の年(Year of Legends)」です。ウェールズ各地に残っている城や、ドラゴンの物語、あるいは『マビノギオン』などの神話や伝承は、ウェールズの素晴らしい文化遺産です。こうした伝説にこれまで以上のスポットライトを当てて、ウェールズならではの魅力を世界に広めていく予定です。これからウェブサイトに観光情報をどんどんアップしていきますので、ぜひチェックしてくださいね。

ウェールズ観光局(Visit Wales):http://www.visitwales.com(英語)

メリン・トレグウィント日本代理店「ホームステッド(HOMESTEAD)」社、入江 晶さん

「ホームステッド(HOMESTEAD)」社、社長の入江 晶さん(中央)。メリン・トレグウィント社のオーナー夫妻と。


メリン・トレグウィント日本代理店に聞く
ウェルシュ・ラムズウールの魅力


前号でご紹介したウェルシュ・ラムズウールの老舗「メリン・トレグウィント(Melin Tregwynt )」社の魅力について、日本代理店の方々にお話を伺っていきます。今回はご登場いただくのは、ホームステッド(HOMESTEAD)社社長の入江 晶さんです。


おばあちゃんのタペストリーをたどって
 ホームステッドを立ち上げる前に、ロンドンでストリート系ファッションを扱う現地子会社を設立しました。その駐在時にロンドンのフリーマーケットで、衝撃的な出会いをしたのがきっかけでした。

 とあるおばあちゃんが、若いときに愛用していたタペストリーコートとタペストリーバックを売っていました。それは1960年代に流行ったツイッギースタイルで、とても気に入りました。それで、そのおばあちゃんにどこの物か聞いたんです。ウェールズのタペストリーだと聞き、それからいろいろ調べました。その後、取引のあったウェールズのメーカーに頼んで紹介してもらったのが、メリン・トレグウィントでした。

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 ウェールズと聞いて、ピンときたんですよ。ウェールズは永く受け継がれた独特の文化や言語が存在していますよね。”UKエスニック”というのでしょうか。メリン・トレグウィントの製品にも、独特の文化やオリジナリティを感じたのです。

 当時、あのおばあちゃんと出会っていなければ、メリン・トレグウィントを扱うことはできなかったのです。本当に、あのおばあちゃんに感謝、感謝ですね。

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「Classic meets Pop」のエキサイティングな出会いを
 弊社の屋号「ホームステッド(HOMESTEAD)」は、農場・農園という意味ですが、まさにさまざまな物が入り交じり、新しいものを生み出すという気持ちが込められています。「Classic meets Pop(クラシック・ミーツ・ポップ)」、つまり古いものをアレンジして新しいものを生み出すという私たちのコンセプトは、メリン・トレグウィントのブランドポリシーと一致します。100年以上の歴史があるミルで長年受け継がれるデザインアーカイブ、そして豊富なカラーパターンは、今見ても色褪せない、素晴らしいものです。そして現代のデザインとの融合は、とてもエキサイティングな出会いです。

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オーナー夫妻、そして提携企業と歩んできた10年
 ブランド自体の魅力はもちろんですが、最大の魅力はなんと言ってもオーナー夫妻の人柄ですね。オーナーのエイフィオンさん、ご婦人のアマンダさんとは10年以上の付き合いがあります。とても懐の深い方々で、事細かなリクエストにも対応してくださっています。

 これまで、メリン・トレグウィント社の生地を数多くの企業さまにご提案させていただきました。少し前ですが、シューメーカーのビルケンシュトック社に生地を提案しまして、日本で採用されました。その売れ行きが良かったため、最終的には英国でも採用が決まりました。MUJIなどのビックネームによる生地採用もあり、今後もさらなるコラボレーションの機会を模索していきたいですね。

ホームステッド: http://www.homesteadltd.com/
メリン・トレグウィント(日本語HP): http://melintregwynt.jp/

※次回は、メリン・トレグウィント社と家具のコラボレーションについて、「PACIFIC FURNITURE SERVICE(パシフィックファニチュアーサービス)」の方にお話を伺います。


ウェールズ各地でクリスマスマーケットが開催

11月~12月にかけて、ウェールズ各地でクリスマスマーケットが開催され、町をきらびやかに飾りました。歴史ある街並みや文化資源を活用した、ユニークな取り組みも見られました。その一部をご紹介いたします。

「Llandudno Christmas Fayre」
(2016年11月17日~20日開催)

北ウェールズのヴィクトリア時代から続く保養地であるスランディデュノでは、ウェールズ最大級のクリスマスフェアが開催されました。165以上のストールが立ち並び、地産の食材やハンドメイドのギフト用品やアート作品が訪れた人々を楽しませました。サンタクロースはもちろん、「不思議の国のアリス」ゆかりの地らしく、作品のキャラクターたちが登場する賑やかなシーンもありました。
https://www.facebook.com/LlandudnoChristmasFayre/

「Abergavenny Christmas Food Festival」
(2016年12月11日開催)

美食の町として名高い Abergavenny では、クリスマスフードフェスティバルが開催されました。最高級のウェールズ産チーズやチョコレート、ビールが一堂に集まり、特別なラッピングで店頭に並びました。各ストールでは試食も振る舞われ、お気に入りの味を見つけた人は、家族や友人、そして自分へのプレゼントにしたようです。
http://www.abergavennyfoodfestival.com

「Cardiff Christmas Market」
(2016年11月10日~12月23日開催)

200人を超える才能あるアーティストやクリエイター、パフォーマーが集結し、首都カーディフの中心部がクリスマスタウンに一変しました。冬季限定オープンの遊園地「ウィンター・ワンダーランド」からも近いため、さまざまな世代が特別な時間を過ごしました。
http://www.cardiffchristmasmarket.com

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Photo: Craft Folk

ウェールズへの海外観光客が増加、前年比15%増

昨年10月に発表された国際旅客調査(The International Passenger Survey)によると、2016年の前半6カ月間で海外からウェールズを訪れた旅行者の数は45万人で、2015年の同時期より15%増加しました。これは、UK各国の中で最も高い伸び率となりました。そのうちヨーロッパからの訪問者が17%増と最も高く、北米からも10%増と高い数字となりました。

2016年のウェールズは「アドベンチャーの年(Year of Adventure)」と名付けた観光プロモーションを行いました。また、世界的に支持される旅行ガイドブック『ロンリープラネット(Lonely Planet)』が発表する、2017年の旬な旅行先ランキング「ベスト・イン・トラベル2017(Best in Travel 2017)」(地域別部門)にて、北ウェールズが第4位に選ばれるなどの大きなニュースもありました。

2017年は、「伝説の年(Year of Legends)」と題した観光キャンペーンがスタートします。

編集後記

「今年こそウェールズ語が話せるように」と、新年の抱負は何年も同じまま……。今回ご登場いただいた「Lowri(ロウリ)」さんなど、ウェールズ人の名前から始めると覚えやすそうですね。以前、「Rhiannon(リアノン)」さんという女性にもお会いしましたが、ウェールズの中世物語に出てくる女神の名前なんだそうですよ。

次号は1月30日に発行予定です。お楽しみに!

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