ウェールズの魅力を深堀りする少数精鋭の地元旅行会社|Wales Now Vol.64

発行日:2019. 5. 24

ウェールズのリアルタイムな情報を隔週でお届けします。


“独自企画のツアーでウェールズの“真髄”を体験”


北ウェールズを中心に少人数のグループに特化したツアーで、顧客の要望に応じた独自の企画内容によってウェールズの奥深い魅力を紹介してきているCELTICOS。日本人旅行者の受入実績はまだ少ないものの、今後、日本からの旅行者にウェールズ各地へのツアーを楽しんでもらおうと意欲を示す同社のAlwyn Griffith(アーウィン・グリフィス)氏にお話をお聞き致しました。

ー まず、CELTICOSの事業内容について、教えていただけますか。
北ウェールズ各地へのカスタマイズされたツアーを通じて、小グループの旅行者の皆様にウェールズの魅力を紹介しています。それぞれの希望に応じて旅行内容を企画し、他のツアーでは体験できないオリジナリティの高いツアーを楽しんでいただいています。ツアーを企画した私たち自身がドライバーガイドとして各地へご案内しますので、どんな要望でもお応えすることが可能です。ドライバーガイドは、ウェールズ生まれのウェールズ育ちですから、ウェールズの真髄を経験していただけるものと自負しています。言葉の面でも、ウェールズ語を母国語としていますので、難しい地名やその所以なども説明することができますし、神話や伝説、様々な物語などをお聞かせしたり、旅行者の皆様に簡単なウェールズ語なども教えさせていただいたりしています。

ー 日本人旅行者の皆様には、どのような魅力をアピールしたいと考えていますか。

ウェールズ人としてウェールズに特化した専門的なツアーをカスタムメイドでつくり、日本人旅行者の皆様からのご要望に応じつつ、ウェールズの歴史や文化を独自の視点からご紹介していこうと思っています。まだ、ごく少数の日本人旅行者の皆様しかご案内していませんが、ウェールズの真髄を体験できる私たちのツアーを大変ご満足いただきました。

ー 日本人旅行者の皆様には、どのような印象をお持ちですか。
日本人旅行者の皆様はとても礼儀正しく、ウェールズの地元の食事や製品、ウェールズならではの慣習などに強い関心をお持ちになり、地域の皆様とも積極的にコミュニケーションを図ろうとされています。ウェールズ語にも深い興味を示され、多くの単語や熟語なども覚えようと努力されるので、驚きました。ウェールズに関心や興味を持っていただき、ウェールズ語をはじめウェールズのあらゆることを学んで理解しようとされる姿勢には、本当に感心します。私たちにとっては理想的な旅行者の皆様と言えると思います。特に、ウェールズの人々と触れ合い、コミュニケーションを図ろうとすることで、単なるツアーを超えた様々な経験をされていらっしゃいます。

ー 体験志向や学習志向を強めている日本人旅行者の傾向にも、マッチしたサービスを提供されているわけですね。
日本からウェールズを訪れる旅行者の多くの方が、大型バスを利用する大人数のグループツアーを利用されるようですが、全ての日本人旅行者がこうしたツアー形態を望んでいるわけではないと、日本側のクライアント関係者からお聞きしました。単に観光スポットを訪れたり、いわゆる物見遊山的な旅行ではなく、もっと、地域の歴史や文化を体験できるようなツアーへの希求度も高くなってきているとも教えていただきました。私たちのツアーでは、より小さなステーションワゴン・タイプの車を使っていますので、大型バスでは行くことができないような地域の「隠れた宝」とも言うべきような場所に、皆様をお連れして、体験志向や学習志向を強めている旅行者に喜んでいただけるようなツアーを提供していこうと考えています。もちろん、小グループの皆様でハイヤーを借りて自分たちの旅行を楽しむこともできますが、少なくとも、私たちのツアーに参加された方々からは、ドライバーガイドがエスコートする独自企画の内容を高く評価していただいています。

ー 日本の海外旅行市場には、大きな可能性を感じていらっしゃるということでしょうか。

その通りです。数年前まで、北ウェールズへは日本人旅行者はほとんど訪れることはありませんでしたが、最近は、北ウェールズへの日本人旅行者が増えてまいりました。特に、いわゆる個人旅行のFITや小グループで旅行されるケースが増えてきました。大型バスでのグループツアーやハイヤーを利用した旅行では味わうことのできないウェールズの真髄を体験できる私たちのオリジナルツアーへのニーズは、今後も高まっていくのではないかと期待しています。

ー 最後に、“Wales Now”読者の皆様へのメッセージをいただけますか。

私たちは、日本の皆様がウェールズを訪れて、私たちが提供する独自企画ツアーに参加されることを心待ちにしています。ウェールズの人々も歓待してくれるのは間違いありませんし、何よりも皆様の記憶に残るウェールズの特別なプライベートツアーを、是非、体験していただきたいと思っています。ウェールズで、お会いしましょう。

ー どうも、ありがとうございました。

|NEWS|
独自の創作料理で注目を集めるレストラン
ウェールズの郷土料理と和食の調理法を融合

カーディフから北西へ車で2時間半ほどの田園地帯に位置するレストラン“Ynyshir Restaurant and Rooms”は、そのユニークな料理の数々が「他では決して味わうことの出来ないとびきりの美味さ」と評判を呼び、今、大いに注目されています。
ミシュランからも高い評価を得ているレストランのシェフであるGareth Ward(ギャレス・ワード)氏は、ウェールズの郷土料理と和食の調理法を組み合わせることで、独自の創作料理メニューの開発を続けており、カーディフやバーミンガム、マンチェスター、リバプールなどからも車で2時間半というロケーションにも関わらず、多くの利用者を惹きつけてきました。
厳格な審査を経て個性あるホテル・レストランだけが加盟を認められるルレ・エ・シャトーのメンバーだった“Ynyshir Restaurant and Rooms”に、Ward氏がシェフとして着任したのは、2016年のこと。9時間にも及んだ面接試験の後、採用が決定したWard氏に、当時のオーナーは「料理の全ては君の裁量に任せる」と告げたと言います。
当時のオーナーは既に他界しているものの、それまでの様々なレストランでの経験で培われたスキルと知識の全てを“Ynyshir Restaurant and Rooms”での創作料理開発に注ぎ込んだWard氏は、冒頭で紹介したようにウェールズの郷土料理と和食の調理法を組み合わせることで、独自の境地を切り開いてきました。
「ウェールズ産和牛バーガー発酵レタス添え」や「蟹カツカレー」などは、“Ynyshir Restaurant and Rooms”の看板メニューとなり、数カ月先まで予約が取れないほどの人気を支えています。
Ward氏は、ウェールズ産和牛を使った料理をさらに次のステップへと高めるため、最近、肉を熟成するためのヒマラヤン・ソルト・チャンバーを敷地内に設置するなど、独自の創作料理開発へ飽くことのない意欲を示しており、“Ynyshir Restaurant and Rooms”の展開から目が離せません。

“Ynyshir Restaurant and Rooms”公式サイト
https://ynyshir.co.uk/

|NEWS|
京都とウェールズで展覧会を同時開催
8カ国から25人のアーティストが参加

京都市東山区元町のギャラリー“Art Spot Korin”で5月7日から19日までの約2週間にわたり、展覧会「1SSUE INTERNATIONAL/An exhibition of unique artworks produced for 1SSUE; an artist book.」が開催されました。
8カ国から25人のアーティストが参加した展覧会は、京都とウェールズでの同時開催となっており、ウェールズではサウスウェールズ大学“Oriel y Bont Gallery”で6月7日まで開かれています。
5月16日には、京都とウェールズでの展覧会の様子がライブ中継されました。
展覧会のタイトルとなっている“1SSUE”は“ISSUE”と同じ意味を持つ造語で、参加アーティスト一人一人が“1SSUE”の1ページを担当し、作品として制作。再作されたページは1冊の本に製本され、世界で1つだけの本として参加アーティスト達に送り届けられます。
2002年に一度限りの催しとして企画された“1SSUE”は、17年目を迎えた今年で41冊目を数えており、アーティスト達による「ページ」に対する実験的で個性あふれる挑戦として注目されています。

サウスウェールズ大学“Oriel y Bont Gallery”の公式サイト
https://gallery.southwales.ac.uk/whats/

編集後記

コンウィが日本旅行業協会(JATA)による「ヨーロッパの美しい村30選」に入って以来、北ウェールズを訪れる日本人旅行者は着実に増加してきていますが、従来のような大型の団体旅行だけでなく、個人旅行や少人数のグループ旅行でもウェールズの魅力を楽しんでもらおうと少数精鋭の地元旅行会社が日本市場に熱い眼差しを注ぎ始めています。日本でラグビーワールドカップが開催され、世界的な強豪チームであるウェールズ代表が注目を集めるものと予想されるのに加え、コンウィ城と姫路城の姉妹城提携も実現する今年は、デスティネーションとしてのウェールズへの関心がさらに高まり、様々な形態のウェールズ旅行の拡充に拍車がかかることになりそうです。

次号は2019年5月31日に発行予定です。お楽しみに!

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