日本からの留学生拡大でウェールズとの関係を強固に|Wales Now Vol.51

発行日:2018. 11. 1

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“ソーシャル・プログラムでダイナミックな英語学習を”


英国南部で語学学校を展開するTEG English Schoolは、昨年9月、傘下の学校としては最も新しいTEGカーディフ校を開校しました。10月に来日したウェールズからのトレードミッションには、同校のクリス・ハンフリー副校長も参加し、カーディフで英語を学びたい日本人留学生の募集に向けて、積極的な活動を行っています。ハンフリー副校長に、TEGカーディフ校のコースや授業内容、学校の特徴などをお聞かせいただきました。

ー TEG English Schoolについて、ご説明いただけますか。

TEGというのは“Tompkins Educational Group”の略称で、Tompkinsがオーナーの名前です。TEGは2007年に創業し、英国南部に4つの英語語学カレッジを展開しています。TEG English Cardiffは、2017年9月に開校しており、グループ傘下の英語語学カレッジとしては、最も新しい学校です。2007年のポーツマス校、2011年のサウサンプトン校、2014年のブリストル校に続いて、カーディフ校は開校したばかりであり、今回、ウェールズからのトレードミッションに参加して、日本でもその存在をアピールしようと考えました。

ー カーディフ校の特徴などをお聞かせください。
TEGでは、傘下の各校で質の高い語学学習コースを提供し、生徒が学んだ英語を自信を持って活用できるように、その英語力を高める教育を行っています。魅力的なコース内容で生徒に語学スキルを身につけてもらうだけでなく、教室の外での活動も含めたソーシャル・プログラムを通じて、学校で習得した英語力を実践的に使う機会も提供しています。特に、カーディフ校の場合、ウェールズの首都であるカーディフの中心に位置しており、エンターテインメントやバー、レストランなど様々な楽しみを体験できる場所も周辺に沢山ありますから、教室で英語を学ぶのに加えて、極めてダイナミックなソーシャル・プログラムも用意されています。

ー ソーシャル・プログラムについて、詳しくご説明いただけますか。
アトラクション的な要素を含んだプログラムから社会・文化体験的なプログラムまで、年間を通じて様々なプログラムが実施されています。また、毎週あるいは2週間に1度くらいの頻度で、学校周辺のシティツアーを行ったり、ロンドンやウィンチェスター、ブライトン、ブリストルといったカーディフ以外の都市にもデイツアーも催行しています。カーディフ市内でのソーシャル・プログラムは、ボウリングを楽しんだり、フィルムクラブや会話クラブ、アフタヌーンティー、パブナイトなど、地域社会の人々とも交流しながら、実践的な会話能力を高めると同時に、地域の生活や文化などにも親しめる貴重な機会として、生徒からも評価されているようです。

ー TEGで学べるコースについて、教えてください。

英語を勉強し習得するためにカーディフ校に留学する生徒の皆さんが持っている将来の目標に向けて、それぞれが結果を出すことができるように、一般英語コースのほかにも、IELTS(International English Language Testing System:アイエルツ)コースやケンブリッジ入試対策コースなどのコースも用意されています。IELTSは、ブリティッシュ・カウンシルやケンブリッジ大学英語検定機構などが共同運営している英語試験システムで、海外留学や研修のために英語力を証明する必要のある方などに最適なテストです。英国をはじめ、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドのほぼ全ての高等教育機関で認められており、アメリカでもTOEFLに代わる試験として入学審査の際に採用する教育機関が多くなってきています。英語力証明のグローバルスタンダードテストとして、ITELTSは世界中で受験者が増え続けていると言われています。

ー TEGの授業内容の特徴は、どういったところにあるのでしょうか。

TEGのオーナーをはじめ、グループのマネジメントには元教師が沢山いますので、自らの経験を踏まえて教育方針に適した優秀な人材を教員として採用していますから、生徒から勉強する意欲を引き出すエネルギッシュな先生や実際に生徒に英語を使わせるのが上手な先生などが、クォリティの高い授業を行っています。授業の中では、読む・書く・話すというスキルの向上を図るだけでなく、ボキャブラリーを増やすことも重視しながら、様々なシステムを活用して効率的に英語を学習できる環境も整っています。授業では、多くの場面で生徒に立ち上がってもらって、先生との会話を行ったり、自分の考えていることを積極的に話してもらうようにしていることも、授業の特徴のひとつです。そうした考え方の延長線上に、さきほど説明したソーシャル・プログラムなども位置付けられており、教室の外でも地域の皆さんと積極的にコミュニケーションを図ってもらい、英語を実地で使える機会を積極的に提供しています。

ー 日本人の生徒については、どのような印象をお持ちですか。
TEGカーディフ校には、スペインやイタリア、フランス、さらには、南米などからも留学生が来ていますが、日本人は、まだ、多くありません。今回のトレードミッション参加を通じて、カーディフで英語を学びたい日本人留学生の募集を強化したいと考えているところです。しかし、日本人の生徒が少ないということは、逆に、日本語をしゃべる相手がいないので、英語を話さざるを得ない環境となるわけですから、日本人留学生にとっては利点になるのではないかと思います。世界中の様々な国々から生徒が集まっていることも、TEGの強みになっているわけですし、そうした生徒の皆さんの多様性というものを大切にしていきたいと考えています。もちろん、TEGとしては、日本の教育機関の関係者やブリディッシュカウンシルの担当者、留学エージェントや学校関係者、さらには、英国留学を目指す個々人の皆さんとの繋がりを拡大・強化していくことで、TEGカーディフ校で日本人の留学生に学んでいただくという目的を達成したいと考えています。
ー どうも、ありがとうございました。

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“高校生や大学生、社会人など多様な留学に対応”


半分以上の学部が英国における研究評価制度で最高評価を受けているカーディフ大学。外国からの留学生が占める比率も1割近く、勉強に打ち込める環境を求めて、世界各国から多くの学生たちが集まっています。日本からも留学生の誘致拡大を目指す同大学インターナショナル・オフィスでリージョナル・マネージャー(中国・極東・中央アジア・ロシア担当)を務めるジョシュア・フェアウェザーさんに、カーディフ大学の魅力などについて語っていただきました。

ー カーディフ大学の概要について、お聞かせいただけますか。

ウェールズの首都であるカーディフの中心から、歩いて約10分ほどの場所にあるカーディフ大学は、半分以上の学部が英国における研究評価制度(REF)で最高評価を受けています。カーディフは歴史のある街であり、今でも美しい街並みが残されている最も安全な街としても知られていますから、勉強をする環境もしっかりしていますし、極めて高い研究・教育の水準で学ぶことのできる大学です。研究部門では、様々な機関による資金的な支援も受けており、教育の充実を図ると同時に、学生が快適に過ごせるキャンパスや施設も整っています。カーディフ大学には、英国でも最大規模の学生団体としての自治会があり、日本人学生の団体もあって、留学生がより良い状況で勉強できるようにサポートもしっかり行われていますから、安心して留学していただける大学です。

ー 留学生の比率も高いのですか。
カーディフ大学では、学部と大学院を合わせて2万5000人を超える学生が勉強していますが、そのうち、外国からの留学生が占める割合は約9%です。カーディフ市の人口が約30万人なので、カーディフ自体も人口に占める学生比率の高い都市ですから、留学生も含めて学生にとっては、勉強に打ち込める環境と言えるのではないかと思います。

ー 研究・教育の観点を中心に、カーディフ大学の特徴を教えてください。
カーディフ大学は、大学のワールドランキングで140位前後、英国内の研究機関としてもベスト10にランクインしており、研究・教育の水準は高いと言えます。特に、国際的に高い評価を受けているのは、土木工学や教育学、英語、神学、心理学などの分野で、それ以外にも、建築学や工学、会計学なども一定水準以上の評価を受けています。カーディフ大学の創立は1866年で、ウェールズを代表する大学のひとつとして知られています。カーディフは、とても美しい海と田園地帯に囲まれた非常に魅力的な街であり、ロンドンへも電車で2時間ほどの距離ですから、ウェールズでの暮らしはもちろん、英国の都会生活を味わっていただくこともできます。また、カーディフ国際空港からヨーロッパの主要都市に直行便が就航していますから、留学中に英国以外のヨーロッパ各国への旅行なども楽しんでいただけるのではないかと思います。

ー 日本からの留学生も多いのでしょうか。

来場者に自身の経験などを伝えた留学生OBの金崎良彦さん

1990年代から2000年代にかけては、毎年、40〜50人ほどの日本人留学生がカーディフ大学で勉強していました。現在、日本にあるカーディフ大学の留学生OB組織には、150人以上が参加していると聞いています。ただ、最近は、減少気味の傾向が続いているため、改めて、日本からの留学生を増やすことができればと考えて、今回の留学フェアに参加しました。カーディフ大学は規模の大きい総合大学ですから、様々な学部には、日本人の皆さんにも学びたいと思っていただけるテーマやコースが沢山あり、留学生の多様なニーズにも十分に応えられると思います。もちろん、MBAのコースもありますし、大学生や大学院生などだけでなく、社会人の方の「学び直し」といった希望にも応じることもできると同時に、英国の大学への進学を目指す高校生の皆さんにも、是非、カーディフ大学を知っていただけたらと考えています。

ー ありがとうございました。

|NEWS|
語学留学通じてウェールズと日本の関係強化を
英国大使館でエデュケーション・ツーリズムセミナー開催

 英国ウェールズ政府は10月17日、東京・一番町の駐日英国大使館で「不思議の国ウェールズ エデュケーション・ツーリズムセミナーとウェールズアフタヌーンティ交流会」(後援:日本旅行業協会[JATA]、協力:文部科学省 トビタテ留学ジャパン)を開催しました。
 セミナーでは、10月に来日したウェールズ貿易使節団に参加したTEG English SchoolとCeltic English Academyの2校がプレゼンテーションを行ったほか、英国内にあるブリティッシュ・カウンシルよって認定された英語学校の全国組織である“English UK”で役員を務めるドハーティ祥子さんが、英国での語学留学の特徴や魅力などを紹介しています。
 ドハーティさんは、「世界をリードする語学留学先の英国における語学学校を支援し、学生の皆さんが英国で素晴らしい英語学習経験をされるよう努めている」と強調するとともに、「小規模の私立語学学校から大学まで幅広いメンバーが揃っている“English UK”傘下の教育機関では、あらゆるレベルで世界でも最大規模のコースによる選択肢を提供している」と説明しました。
 ウェールズでは、語学留学先としてのウェールズをプロモーションし、ウェールズの知名度向上とウェールズに留学する学生数の増加などを目指して、“English UK”ウェールズ・グループが2015年に発足しています。

 また、来日したウェールズ貿易使節団の団長を務めたウェールズ政府のセーラ・ジェームズ ビジネス・デベロップメント・マネージャーは、セミナーの冒頭で「ウェールズと日本とは長くて深い関係を持っており、今回のセミナー開催によって、語学留学を通じて関係が強化されることを期待している」と挨拶。「日本では来年、ラグビーのワールドカップが開催され、ラグビーが国技のウェールズ代表チームも大会に参加することから、こういう時期に様々なイベントを一緒に楽しみ、さらに関係を深めていきたい」と語りました。

|NEWS|
ウェールズ政府が「英国留学フェア」にブース出展
“ウェールズ・パビリオン”で参加した3校と魅力アピール

 英国ウェールズ政府は10月20日、東京・外神田の秋葉原UDX GALLERYで開催された「英国留学フェア」(主催:ブリティッシュ・カウンシル、後援:文部科学省/外務省)にブース出展しました。
 同フェアには、ウェールズのカーディフ大学、TEG English School、Celtic English Academyの3校もブース出展しており、ウェールズ政府のブースと併せて、会場内で“ウェールズ・パビリオン”を構成し、英国への留学を目指している多くの来場者に、留学先としてのウェールズの魅力をアピール。「ウェールズに留学しよう!〜ウェールズ留学の特色と魅力について〜」と題するセミナーも実施されています。
 同フェアは、英国留学を検討している人たちに留学に関わる様々な情報を提供するもので、英国の公的な国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシルが主催する大規模なイベントとして知られており、今年も英国の語学学校やボーディングスクール、カレッジ、大学など49校が来日して参加し、来場者の個別相談に応じました。

  英国留学の計画や準備に役立つセミナーの開催や、奨学金や留学ビザの相談コーナーの開設などを通じて、留学に関する疑問を解消することもできるので、高校生や大学生、働き盛りの社会人、熟年夫婦など、多くの来場者で賑わいました。

編集後記

先月のウェールズからの貿易使節団の来日に合わせて英国大使館で教育旅行セミナーが行われたのに続き、秋葉原で開催された英国留学フェアでもウェールズ・パビリオンが展開されるなど、日本からウェールズへの留学ムーブメントの定着・拡大が期待されます。両国の関係を支えている相互間の尊敬や誠実さの深化にもつながっていく日本人留学生の増加は、将来にわたる交流拡大の礎となることでしょう。

次号は11月16日に発行予定です。お楽しみに!

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