ウェールズについて

1. 地理

ウェールズは英国西部に位置し、その国土は幅96km、長さ256kmに及びます。面積は日本の四国とほぼ同じくらいで2万720kmになります。

地図(日本語)

1) 北部
北ウェールズには荒々しくも迫力のあるスノードン(Snowdon)山脈が堂々とそびえたち、その最高峰スノードン山は、ウェールズとイングランドの山の中では最も高い標高1085mを誇ります。 北東部の田園地帯には深い森林、広々とした荒野、なだらかな丘や樹木に覆われた渓谷が広がり、歴史ある魅力的なマーケットタウンが点在しております。

N93-633SP-1920PX

2) 中部
なだらかな丘陵地帯、人里離れた高原地帯、自然のままの美しさを残した山岳路、涼し気な森、静かな湖水地帯、そして小さなリゾートタウンや海岸沿いの村々が立ち並ぶ長く流れるように伸びた美しい湾岸線が見られます。

Vale of Rheidol RailwayCeredigionMidNarrow gaugeRailTransport

3) 南西部
砂浜が広がるアイルランド海に面したぺんブロークシャー国立公園(Pembrokeshire Coast National Park)、ブレコン・ビーコン国立公園、英国で最初に特別自然景観地域(Area of Outstanding Natural Beauty)のガウアー半島、木々のい生い茂るワイ峡谷(Wye Valley)。

Dyfi Estuary & Aberdyfi Mid Wales Scenery - Aerial

4) 南東部
政治・経済・商業・文化の主要地首都カーディフがロンドンから電車でも車でも約2時間半の利便性のある地に位置しております。

Senedd at dusk / night Cardiff Bay Cardiff South Towns and Villages
Wales Millennium Centre Cardiff BayCardiffSouthTowns And Villages
S119-068

2. 気候

ウェールズの気候は穏やかで変わりやすいのが特徴です。夏季の日の長さには多くの旅行者が驚かされます。ウェールズが高緯度に位置するためですが、夏至のころは10時を過ぎてからやっと暗くなり始め、逆に冬は非常に日が短くなります。大西洋からの冷たい風の影響も受けがたいため、通常最も高い気温を記録する7月には30度をこえる高温に達することもあります。高原地帯の気候は年間を通じて代わりやすいので、ハイキング・山登りをされる方は天候の変化に十分な注意が必要です。

3. 国旗 (レッド・ドラゴン)

初期ケルト系ブリトン人がローマ軍占領時代以後に、戦隊軍機として使用したのが始まりではないかと考えられています。龍は英語で「Dragon」・ウェールズ語「Draig」はともにラテン語の「Draco」から派生したものです。起源は色々説がありますが、ドラゴンはウェールズを代表する印象的なシンボルです。

4. 国章 (黄水仙とリーク(長ネギ))

リーク(西洋ネギ)がウェールズの国章となった逸話は数多く存在します。有力な説としては、ウェールズの守護聖人セント・デイヴィド(St David)が、アングロサクソン人との戦闘前に敵・味方を簡単に見分けるため、リークを帽子につけるようブリトン人に助言したことが由来ではないかと言われています。黄水仙とリークを表す単語が、ウェールズでは同じです。この言葉の混同によって、リークと黄水仙の両方が幸運にも国家を象徴する国章として採用されることになったのです。

5. 守護聖人 セント・デヴィッド

ウェールズの守護聖人セント・デイヴィッド(St. David)、ウェールズ語でDewi Santは、ケルト系教会の聖人です。セント・デイヴィッドは、現在の西ウェールズのセント・デイヴィッズ(St. Davids)、大聖堂のある小さな町のある半島を含むこのあたりをおさめていたメネヴィア(Menevia)首長の娘Nonと、ポウィス(Powys)の王子Sanddeとの間に誕生しました。デイヴィッドは、セント・デイヴィドの修道院長となった後、西暦589年の3月1日に逝去。ペンブロックシャー(Pembrokeshire)のセント・デイヴィズ大聖堂に埋葬されています。中世の巡礼者たちの間では、2度にわたるセント・デイヴィッズへの巡礼は、ローマ巡礼1度に値すると信じられておりました。3月1日のセント・デイヴィッズデイは、ウェールズ国内、そして世界中のウェールズ人によって祝福されております。毎年3月1日のセント・デイビッドデイ(St David’s Day)には、今もリーク、黄水仙の花が身につかられお祝いされます。

6. ハープ

ハープはウェールズの国家を代表する楽器として知られ、ウェールズの音楽・文化・舞踊の祭典 アイステッドフォッド(Eisteddfod)やコンサート、フォーク音楽の夕べなどで必ず演奏されます。ハープはウェールズにおいて1,000年以上にもわたり特別な楽器として扱われ、中世では宮廷で演奏されました。18世紀終わりまでウェールズ国内でもっとも人気の高かったトリプルハープ(弦が3列)が、ウェールズを代表とするハープとして広く知られるようになりました。

7. ラブスプーン

ラブスプーンは、木製のスプーんで、若い男性が、一片の木を自分で削って特別な形に彫り上げ、愛の証として恋人に贈るものです。現存する最古のラブスプーンは、1667年製のものとされますが、この習慣自体はそれ以前からウェールズ全土に広がっていました。スプーンには模様のないシンプルなものから、鳥、ハート型、車輪、ボール(それぞれ、幸運・子宝・富・健康を象徴)など様々な模様を細かく彫り込み、美しく装飾されました。今は、可愛らしいおしゃれなラブスプーンは、旅行者の人気のおみやげの1つです。

8. 国歌

「Land of my Father」ウェールズの国家は、1856年、機織り職人のエヴァン・ジェームス(Evan James)が歌詞に合わせて伝統的なハープの旋律をつけたものです。1874年、バンガーで開催されたバンガー・アイステッドフォッドにて、この国家が初めて演奏されました。

ウェールズの国歌

出典:日本ウェールズ協会

9. プリンス・オブ・ウェールズの紋章

王冠に3本のダチョウの羽をあしらったプリンス・オブ・ウェールズの紋章は、エドワード黒大使がクレシ―の戦いにおいて、彼の率いるウェールズ軍がフランス軍を打破した際に起用したものです。今日、この紋章はWRU(ウェールズラグビーユニオン)の代表チームのシンボルマークとしてユニフォームに飾られています。紋章は十字架とフラ・ダ・リのマークが交互に入った金の冠に、3本に銀(または白)の羽がそこから伸びるように並べれたデザインとなっています。またこの紋章のモットー「Ich Dien(私は奉仕する)」の文字が王冠の下の濃紺のリボンに刻まれています。

10. ウェールズ語

ウェールズ語はケルト系言語で、コーンウォール語やブリトン語と密接な関連を持っています。ウェールズで今日話されるウェールズ語に起源は6世紀にまでさかのぼり、ヨーロッパで最も古い現代用語のひとつとなっております。今日、国営のテレビ・ラジオ局では、番組をウェールズ語で放送し、また道路標識にはウェールズ語・英語の両方が表記されております。ビジネスの公用語としては英語が活用されておりますが、ウェールズの小学生はウェールズ語の授業を勉強しております。自治体によってはさらに高学歴までウェールズ語の授業を取り入れているところもあります。ウェールズ語は、ウェールズの歴史と文化とともに今も護られているのです。
*主なウェールズ語の地名:

Bach/fach 小さな、小さい Glyn 谷間
Bryn Llyn 湖 または貯水池
Bryncastell 城のある丘 Myndd
Bwlch 山道、山岳路 Nant 小川
Capel 礼拝堂 Pen 頂上または端
Capel Dewi デイヴィッド David ウェールズの守護聖人の礼拝堂
Castell Coch 赤い(屋根の)城 Pentre
Caer/Gaer 要塞 Pont
Coed Tre 農地または町
Efynnon 井戸または泉 Glan 川岸または海岸
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