No.9 大地の恵み、食の文化と伝統。じかに触れあえる ウェールズ

山紫水明の恩恵を受けて育まれた自然、きれいな雨に洗われた草や植物でゆっくりのんびり育てられたウェールズの黒牛、豚、羊を、ウェールズのワインやビール、ウィスキーとともに味わい、またさらに、その生産者を訪ね、製造工程を直接見る貴重な体験ができます。氷河時代から育まれた新鮮なミネラルウォーター、手作りで付加価値の高い食品・飲料の数々、旅と一緒におなかも心もいっぱいに。

ウェールズの食の文化について、詳しくはこちら(英語ページ)

ウェールズのビール

地元のBreweryめぐりなどもいかがでしょう? 伝統を守りながらさらに進化するウェールズのビールたち? ウェールズでは近年、ビールの新たなルネサンス時代の到来のごとく、新しいブルワリーが次々に誕生し、地元の原料や香味料を使いながら、多様なエールやサイダーが製造されるようになりました。

醸造の文化的伝統

新たなブルワリーが創業されたことにより、ウェールズのブルワリーの文化が、より力強く豊かなものになりました。同時に、古くから伝統を守りながら続けているブルワリーの多く、その代表格である1713年設立のBrains(ブレインズ)は、1882年にSamuel Arthur Brain家が経営が移りましたが、現在も創業しており、伝統的な味が守られ今も健在です。 また、Buckley(バックリー)は、その醸造の起源は18世紀までさかのぼるほど古い歴史を持つウェールズで代表的なブルワリーで、国内各地に250超のパブを展開しております。


Rhymney Breweryのバレル

カーマーゼンシャーにあるFelinfoel Brewery(フェリンフォエル・ブルワリー)も、人気を誇るブルワリーです。遡ること19世紀、当時、南ウェールズ・バレーの地域では、「飲むなら水よりもビールの方が安全」と言われていました。ウェールズでも屈指の炭坑地区のマーサー・ティドビルでは、504店ものパブが操業してた記録がありますが、「水より安全なビール」という説が広く信じられ、ビールがいかに庶民の日常生活に溶け込んでいたかの証でしょう。世界遺産にも登録されているブレナヴォンのRhymney Breweryは、産業革命時代からの有名なブルワリーを復活させたものです。ウェールズの観光協会の現地ビジターセンターで試飲することができますが、ちょっと立ち寄って試してみる価値は十分あるでしょう。

新しく誕生したブルワリーの中でも、南ウェールズ・バレーにあるOtley Brewing Companyは、注目されているブルワリーです。Otleyはいろいろな種類のエールを製造していて、醸造の質の高さを称える賞を数多く受賞しております。Gower Breweryは多種多様なビンのキャスクやミニ・ケグのビールを製造、Best British Beer Mat賞を受賞しています。ペンブルックシャーにあるGwaun Valley Breweryなどは代表的な例ですが、ブルワリーの多くが、旅行者を歓迎しています。Cwmcerrig Farmで、ガチョウ、アヒル、豚、羊たちに囲まれて操業しているカーマーゼンシャーのThe Kite Breweryもその一つ、牧場のかわいらしい動物達とともに遠方からの来訪者を温かくお迎えして、1、2杯、ビールのご試飲をご提供しております。


北ウェールズのブルワリー

ウェールズの北西は醸造活動の中心地であり、たとえばポースマドックにはPurple Moose Brewery、コンウィンベイにはConwy Brewery、Great Orme Brewery、そしてランウストにはNant Breweryがあります。好都合にも、コンウィにあるAlbion Ale Houseは、4つのブルワリーによるジョイントベンチャーなので、それぞれのブルワリーで販売されている各種ビールを少しずつ試飲していただくことができます。アベルゲレにあるNorth Wales Breweryは原料を地元で調達することに非常にこだわりがあり、オーナーのJohn Wood氏は、キャスクに加える天然水を求めて山肌を500フィートも掘り下げました。こちらで醸造しているさまざまなビールには、タンポポ酒やゴボウ酒、さらに地元産のペッパーを使用しているチリビールなどがあります。


ビアフェスティバル
Real Ale Wobble(中部ウェールズのスランウルティドウェルスで開催)

ウェールズでは、思いがけず多種多様なエールを楽しめます。Brecon BrewingやTiny Rebelなど、比較的新しい銘柄の美味しいエールを是非試されたい場合は、色々なビアフェスティバルに足を運ばれることをお勧め致します。たとえば、カーディフのGreat Welsh Beer and Cider FestivalやレクサムのNorth Wales Beer Festival、またMid Wales Beer Festivalの周辺で開催される、ウォーカー向けのThe Real Ale Rambleやマウンテンバイカー向けのThe Real Ale Wobbleなど、各種の楽しいイベントに参加されてみてはいかがでしょうか。皆様と、ウェールズのパブで、ばったりお会いする日を楽しみに。

Real Ale Wobble, Llanwrtyd Wells, Mid Wales
Real Ale Wobble, Llanwrtyd Wells, Mid Wales

日本で楽しめるBeer(日本へ輸入が始まったBeer)は

(さらに、北ウェールズの黒ビールと南ウェールズのサイダーももうすぐ日本へやってきます。お楽しみに。)

ウェールズのチーズ

Snowdonia Cheese CompanyのRed Devilチーズ

RhylのSnowdonia Cheese Companyで製造されている、非常に辛い、赤色のワックスでコーティングされているレッドレスターチーズです。チリとクラッシュドペッパー、低温殺菌牛乳から作られています。また、同社は黒色のワックスでコーティングされている一風変わったLittle Black Bomberという熟成チェダーチーズや、ガーリックとハーブを練り込んだGreen Thunderというクリーミーなチェダーチーズも製造しています。

Snowdonia Cheese CompanyのRed Devilチーズ(撮影: JuliaBalbilla)
Snowdonia Cheese CompanyのRed Devilチーズ(撮影: JuliaBalbilla)

Caws Cenarthのチーズ

数々の賞で獲得したCeredigion製のチーズを、フードフェスティバルやデリカテッセン、農産品直売所で探してみてください。自慢の品の1つであるPerl Lasは、皮は薄く、中身は黄色くクリーミーでなめらかなオーガニックブルーで、濃いブルーの斑点が見られます。ペッパーの効いた噛み応えとシーソルトの後味が特徴的で、Stiltonより味の濃いチーズです。

B: Caws Cenarth
B: Caws Cenarth

Caws Teifiのチーズとボード

Teifi Cheeseは、Ceredigionで地元調達の生乳(低温殺菌処理されていない牛乳)からつくられている、舌触りなめらかなゴーダスタイルのチーズです。平日にGlynhynod Farmの製造所に立ち寄って、このチーズが製造される様子をご覧になってみてはいかがでしょうか。チーズメーカーでは、見学の際はできるかぎり午前9時頃には現地に到着することをお勧めしています。その頃ですでに3時間の作業を終えているそうです。

C: Caws Teifi
C: Caws Teifi

Blaenafon Cheddar Companyのチーズ

Haverfordwest CreameryはWhite MediumとPembrokeshire Matureで賞を獲得しました。オリジナリティ部門で最高ポイントを獲得したのはBlaenafon Cheddar CompanyのPwll Mawrです。このチーズはビッグピット炭鉱の地下で熟成されます。Blaenafon社はこの他にも、OMG(Oak-smoked Mountain Goat)という、とてもおいしいゴートチーズを考案しています。カンブリア山地にあるSouth Caernarfon Creameries、Llandyrnog Creamery、The Pembrokeshire Cheese CompanyそしてHolden Farm Dairyも、受賞歴のあるチェダーチーズを製造しています。

D: Cheddar
D: Cheddar

Pant Mawr Farmhouse のチーズ

ペンブルックシャーのPreseli山地にあるPant Mawr Farmは、地元の山羊のミルクや牛乳からチーズを製造しています。数ある受賞製品の中には、持続可能な森林のオーク材を使用して燻したOak Smoked Cerwyn、また蜂蜜酒で香り付けしたソフトでマイルドなDrewi-Santという麦わら色のチーズがあります。このファームショップではコーヒーと試食用のチーズを提供しています。


Llanboidyのチーズ

カーマーゼンシャーで、地元の農業協同組合から調達した低温殺菌済みのウェルシュミルクを使用してつくられたLlanboidy Cheeseは、複数の賞を獲得しています。ウェールズ西南部の沿岸で収穫されるラヴァーブレッドという食用海草を使用してつくられる特殊なチーズで、たくさんの小さな斑点と独特な香りを放ちます。

Llanboidy Cheese(撮影: papalamour)
Llanboidy Cheese(撮影: papalamour)

Llangloffan Farmhouse のチーズ

Carmarthenshire Cheese Companyは、ペンブルックシャーのレシピをベースにしたLlangloffan Farmhouse Cheeseのさまざまなスモークチーズそしてブルーチーズについて、True Taste AwardとWorld Cheese Awardを数回受賞しています。Llangloffan Caws Mwgは、オークで燻されたチーズです。プラウマンズランチ(農夫のランチ)でセロリ、堅焼きパン、ビールと組み合わせれば最高です。

F: Llangloffan Farmhouse Cheese
F: Llangloffan Farmhouse Cheese

Pant Ysgawn Organic Goatsのチーズ

Abergavennyに近いBlaenavonにあるTony Craskeという、匠の技を持ち受賞歴もある食品メーカーが製造しているチーズです。地元の土壌協会認定ファームから調達したゴートミルクのカードと塩をシンプルに混ぜ合わせたものを使用し、レンネットは使用していません。ゴートチーズにしては非常にマイルドです。ウェールズに向かう旅の合間に、スーパーマーケットのWaitroseで購入されてみてはいかがでしょうか。


Caws Celtica

Caws CelticaはCeltic Cheese(ケルトのチーズ)と訳されます。Ceredigionの牧羊一家が運営している小さな会社です。この一家は、自ら飼育しているフリースランド純血種の乳用羊から搾乳した、低温殺菌処理されていない自然の羊乳を使ってチーズをつくっています。一家が飼育しているこの幸せな羊たちは、風光明媚な田園風景の南向き斜面で暮らしています。

H: Caws Celtica
H: Caws Celtica

日本で楽しめるウェールズ産チーズ
  • Caws Cenarth Cheese
  • Snowdoina Cheese

さらにもうすぐ新しいチーズもお仲間入りします。

外部リンク
地球の歩き方様
英国ウェールズのビールとチーズに注目! クラフトビールと伝統料理ウェルシュレアビット
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